大阪府下で唯一、全国でも数少ない手描き鯉幟工房。149年もの歴史があり、現在は六代目の 田武史氏が伝統の技を継承している。「伝統工芸士」の武史氏が、一枚一枚丹念に描き上げる鯉幟は、まさに匠の技の結晶。空を泳ぐ鯉の勇壮な姿に魅了される人も多い。1986(昭和61年)には「大阪の伝統工芸品」に認定された。
1963年に世界で初めて食酢の粉末化に成功し、「すしのこ」を市場に送り出して大ヒットさせた。1996年には、飲む酢のブームの火付け役となった「はちみつ黒酢ダイエット」を発売し、第18回食品ヒット大賞に輝いた。さらに革新的な商品開発をめざすため、社内公募による医師などのプロフェッショナル養成にも力を注いでいる。
1923年に図書館製本・古文書の修復業で創業。以来、手帳やノート、「フエルアルバム」に代表されるアルバム、レターケースなどの収納用品、シュレッダをはじめとする事務機器など、オフィスや家庭で欠かせない商品やサービスを提案してきた。昨今は、次代を見据えて事業を拡大。農業や発電といった異分野にも進出している。
江戸後中期の寛政年間に創業した「河又」に端を発する老舗醤油メーカー。かつて一大醤油産地だった堺市だが、現在も残っているのは大醤株式会社のみ。大豆や大麦などの原料からの一貫生産を行っているのは、大阪府唯一だ。近年は、醤油を加工した調味醤油にも力を入れており、舌の肥えた関西人たちの支持を集めている。
自転車部品、釣具に求められるのは強さと軽さの両立です。さらに使う人がこころを躍らせるようなデザインを実現するため、創業の地・堺で培ってきた金属加工技術を日々進化させています。
のれん、幟、旗などに文字や図柄を入れる印染(しるしぞめ)の技を継承する老舗。伝統を守りながら、大手百貨店の催事・展示会から、ショッピングモールの店内用品まで、幅広く受注生産できる体制と提案力により信頼を築いてきた。大手外食チェーンにおいても、のれん、座布団、前掛、着物、タペストリーなどの大きなシェアを持つ。
「ニッタン」の名で知られるカーペットの総合メーカー。日本有数のホテルで使われるデザインカーペットから、IT時代のオフィスを支えるタイルカーペット、スポーツ施設向けの全天候型人工芝まで、生活のあらゆる場面で活躍する高品質のカーペットを、最先端の生産システムとデザインシステムを駆使して製造している。
「堺刀司」ブランドの和包丁・洋包丁で知られる創業210年以上の老舗。匠の技で作り上げる包丁は、繊細な切れ味と使いやすさで、一流料理人から主婦まで幅広く愛用されている。近年は、昔ながらの製法に新しい技術を融合させた、セラミックやハイス鋼の庖丁や鍋・キッチン用具などを幅広く展開。新たなファンを開拓している。
鋏(はさみ)一筋に100年超の歴史を持つ。刃物の本場ヨーロッパで「近正のハサミに代わるハサミはない」とまで言われるほど、その品質は多方面から高く評価されている。