かつて中国や南蛮との交易で、堺には漢方薬や香木が集まってきた。それらを扱ったのが、室町時代から続く薬種問屋の梅栄堂だった。1657年(明暦3年)に「沈香屋」へと転身し、門外不出の秘伝の製法を今日に受け継いでいる。現在では、堺市に大規模な製造拠点を持つのは同社のみ。国内で最も古い専門メーカーとなった。
堺打刃物を世界に広めるべく、製造~販売の強力なネットワークを活かした商品開発・販売戦略を展開。堺・新潟・三木の3 拠点体制で、利器工匠具の普及と新たなニーズ発掘に取り組んでいる。特筆すべきは、「OWL(オウル)」を中心とした多彩な自社ブランド。高級和包丁から農工具、ガーデニング、DIY 用品まで品揃えも幅広い。
熱処理加工で何より大切なものは火加減である。細かい作業フローで迅速・丁寧な加工を施すことは勿論のこと、匠の火加減調整で、質の高い熱処理加工を追求する。確かな技術と独自のノウハウを活かし、迅速で精密な熱処理加工を実現。材質や形状に応じた、適切な加工を施すことで最高水準の仕上がりを提供する。
店舗を中心とした内装業として創業。2代目となる現社長が、室内デザインから内装工事、設備工事、メンテナンスまで、幅広いニーズに応える建設業へと業務を拡大した。さらに省エネルギー化や経費節減につながる設備やアイデアの提案にも傾注。他業種と連携しつつ、新しい時代の空間作りを目指している。
梱包資材メーカーとして堺に設立された紡績所と深く関わる事で発展。輸入綿花を包んだジュート(黄麻)をほどき、糸に紡いでウールと合わせて堺緞通を製造したのが始まりである。その後は、輸出梱包用のゴロス麻袋、ターポリン紙、PP・PEクロス紙など、時代に応じた製品を製造。環境に配慮した製品開発にも積極的に取り組んでいる。
堺市で最古の営業倉庫として創業。倉荷証券の発行に始まり、戦後は食糧を皮切りに、あらゆる業種へと取扱品目を拡大させた。昭和56年には誰もなし得なかった、コンピュータを活用した物流システム構築に着手。単にモノを保管する倉庫から、物流情報サービスを提供する情報倉庫へと、第二の創業ともいうべき転身を果たしている。
本来印鑑に求めらる「唯一無二」を追求すべく、コンピュータ彫刻機に頼らない彫刻技術で個人客から大手法人客まで信頼を得る。
太陽電池用シリコンのスライスに欠かせないワイヤーソーのメインローラーの溝入を高い精度で加工する。
一般塗料の製造販売で創業。以来、遮熱、断熱、耐熱など付加価値のある塗料を製造し、独自のノウハウを蓄積してきた。平成21年より大阪府立大学大学院とともに光触媒を使用した塗料を研究開発し商品化に成功。人と自然に優しいオリジナルの高性能光触媒エコ塗料ブランド『OPTIMUS®』が誕生した。
鍛造・製鉄・電力会社並びに大学の研究室向けに誘導加熱コイルの製作・メンテナンスを行う。仕様の作り込みから必要な高度な案件でも数個の生産から対応できる体制を整えている。
高周波部門では、小型品~大型品(φ4000ギア、ベアリング等)を得意とし、レーザー部門では高周波で不可能であった超精密超低歪焼入れを実現させている。
衝撃力を分散させるための割型形状や圧縮応力を付与するためのインサート技術の確立により、冷間鍛造用超硬金型製作を成功させ、昭和54年に4件の実用新案特許を取得。さらに、最新鋭設備の導入やISO9001の認証取得による品質の向上と短納期化、低コスト化を実現。今後は精密加工の分野においてもノウハウを活かし時代の一歩先を行く技術革新を目指していく。
「良いデザインを共につくる」をコンセプトに掲げ、ユーザーにとって最良のものを、一緒に考え、かたちにする企業。直線的なカットを波線カットに変更することで、手の指を傷つけにくくする「リップルカット封筒」をはじめ、各種封筒・紙製品を数多く手掛ける。「こだわりのデザイン」「センスの良い封筒」に定評があり、オンラインストアにも充実したラインナップを揃える。
油圧機械の重要パーツである油圧シリンダに特化したメーカーとして、日本の様々なものづくりを支える。工作機械などで使用される標準型油圧シリンダは国内シェア40%を誇る。同社のブランド「SMART HYDRAUNICS」にはIoTに対応した製品をラインナップしており、中でもシグナリークシリーズは、外部への油漏れの兆候を察知しお知らせする、優れた機能を有する。
高度な金属プレス加工に特化し、独自技術の開発・運用で複雑化する顧客ニーズに応えている。量産に適したプレス加工はコスト面でもメリットがあり、メーカーにとっては欠かせない技術だが、昨今は人材不足などを理由に減少傾向に。プレス加工の専門性を武器にする企業は、全国的にも希少な存在となっている。