ワイヤーソー用メインローラーの溝加工で新事業展開へ

プラスチックの機械加工を専門とし、水や薬剤に使われるポンプをはじめ、基板の洗浄など機械部品を製造している。特に機械メーカーから受注しているワイヤーソーの消耗部品には、同社の高い技術力が活かされている。価格競争が激化する中、さらなる精度と付加価値を追求。他業界への進出も視野に入れているところだ。

株式会社ビー・ティ・アイ

太陽電池に用いられるシリコンやLEDの基板に使われるサファイヤをスライスするワイヤーソーの消耗部品を製造。±0.003mmという溝ピッチでの高精度加工も可能で、シリコンの出来を左右する独自のノウハウを獲ており、メインローラーの溝入れ・附属プーリー(滑車)の加工を得意としている。さらなる技術力と作業効率の向上で品質アップとスピードアップを図り、新しい素材の開発・溝の形状の提案で、ニーズを先取った外国製との差別化を目指している。
創業は昭和63年。旋盤やフライス盤を使った樹脂の加工から始まった。ワイヤーソーは開発を持ちかけてきたメーカーに評価してもらいながら開発を進めていった事が始まり。そこで蓄積された技術とノウハウが先駆者としての誇りと技術力への自信に繋がっている。また、今後の事業展開については模索中。自動車や医療といった他業界にアプローチできるよう、新素材や難削材の加工技術の獲得、海外との取引を可能にするルート開拓を課題としている。

企業概要