最新鋭機と職人技で、ミクロン単位の金属加工を可能に

ダイヤモンド工具の金型製作からスタートし、金属の精密加工技術を磨いてきた。最新鋭の機械設備とベテランの職人技で、海外の工場では真似のできない難度の高い要望にも対応。順調に業績を伸ばしている。信頼度の高さは、取引先に工作機械や機械部品をはじめとする大手メーカーが名を連ねていることでも伺える。

山内鉄工株式会社

建築土木、半導体、電子部品用のダイヤモンド工具(ホイール・切削工具)のボディ、半導体検査装置の躯体、工作機械や精密機器の部品など、幅広い分野に製品を供給。超精密な半導体や基板の接着部分を検査する基板検査装置には0.01~0.005mmの平滑精度が要求されるが、ここにも同社の技術が採用されている。小さなダイヤモンド切削バイトや穴開けドリルなど、長さ3~4cmの細長い金属に、約1mmの穴を開ける精緻な技術も得意とするところだ。鉄、アルミ、ステンレス、合金と、取り扱う金属も多岐にわたる。5面同時に高精度で加工
できる5面加工機など、最新鋭の機械設備を有しているが、素材に応じた切削チップの選択や切削速度の調整は技術者の経験と勘に頼るところが大きい。メーカーが依頼してくる不可能と思われる加工を、この道20年以上のベテランたちの職人技が可能にしたケースも多い。金属同士が一体化しているように見える半導体検査装置の躯体も、溶接技術の高さを示していると言えるだろう。

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