360年以上前に打刃物問屋として創業。明治期の建設事業拡大を見通した6代目浅香久平が、1893年に日本初の国産ショベルを開発した。これを機にショベルメーカーへと事業を転換。1897年には「象」のシンボルマークを商標登録し、品質の証とした。以来1世紀以上に渡って、金象印のショベル・スコップは幾多の現場で活躍している。
七味唐辛子などの香辛料を、素材から徹底的に吟味し、伝統の手法で丁寧に製造。自店や各地の百貨店などで販売している。なかでも素材の一つである赤唐辛子は、国産の「鷹の爪」を自ら栽培する他、全国の契約農家に依頼。国内に流通する赤唐辛子の99%を外国産が占める今、貴重な「鷹の爪」純系品種を守り続けている。
大型の門型加工機などを製造する、SNKの名で知られる工作機械メーカー。1台10数メートルの機械を主力とし、顧客のオーダーに応じて設計・製造を行う。創業120年以上、堺において80年超の老舗ながら、門型加工機のパイオニアとして業界をリード。他にない技術とノウハウで、独創的な機械を国内外に提案している。
江戸時代より330年、堺の醸造業の伝統を受け継ぐ老舗。雨が降っても風が吹いても商いを休まなかったことから、『雨風屋さん』と呼ばれたという。現在は醤油や味噌の他、手作りの「糀(こうじ)」を使った商品を製造・販売。日本古来の技と味を伝えるため、直営店の運営、料理教室の開催にも力を注ぐ。
「良いデザインを共につくる」をコンセプトに掲げ、ユーザーにとって最良のものを、一緒に考え、かたちにする企業。直線的なカットを波線カットに変更することで、手の指を傷つけにくくする「リップルカット封筒」をはじめ、各種封筒・紙製品を数多く手掛ける。「こだわりのデザイン」「センスの良い封筒」に定評があり、オンラインストアにも充実したラインナップを揃える。
かつて中国や南蛮との交易で、堺には漢方薬や香木が集まってきた。それらを扱ったのが、室町時代から続く薬種問屋の梅栄堂だった。1657年(明暦3年)に「沈香屋」へと転身し、門外不出の秘伝の製法を今日に受け継いでいる。現在では、堺市に大規模な製造拠点を持つのは同社のみ。国内で最も古い専門メーカーとなった。
本来印鑑に求めらる「唯一無二」を追求すべく、コンピュータ彫刻機に頼らない彫刻技術で個人客から大手法人客まで信頼を得る。
堺市で最古の営業倉庫として創業。倉荷証券の発行に始まり、戦後は食糧を皮切りに、あらゆる業種へと取扱品目を拡大させた。昭和56年には誰もなし得なかった、コンピュータを活用した物流システム構築に着手。単にモノを保管する倉庫から、物流情報サービスを提供する情報倉庫へと、第二の創業ともいうべき転身を果たしている。
梱包資材メーカーとして堺に設立された紡績所と深く関わる事で発展。輸入綿花を包んだジュート(黄麻)をほどき、糸に紡いでウールと合わせて堺緞通を製造したのが始まりである。その後は、輸出梱包用のゴロス麻袋、ターポリン紙、PP・PEクロス紙など、時代に応じた製品を製造。環境に配慮した製品開発にも積極的に取り組んでいる。
明治25年創業の老舗として、港湾荷役(バラ貨物)の他、全国で3百余しかない信書便許可を取得する。
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神戸に本社を置く創業120年余の株式会社奥谷金網製作所が、板厚より小孔径・小ピッチ(間)のパンチングメタル(打抜金網)を追求し『スーパーパンチング™』を発表したのは平成21年。そのきっかけは堺のユニパンチ工業と経営統合し技術と人材を継承したことだった。以降、パンチングプレス加工で世界に類のない高技術を発信している。
従来のステンレス包丁にない切れ味、耐久性を持つ和包丁を製造。海外からも注目。
全て鉄製の剪定鋏を本体部とグリップを別製化することによって、軽量で使いやすい剪定鋏の開発に成功し、業界をリードする。
堺刃物の伝統技術を礎に、斬新なアイデアで鋏と鋸の常識を一変。熟練工に依る従来の製法から、機械を使って安定供給できる製法へ業界の流れを変えたアルスブランド。独自製法でヒット商品を生み出し、国内では家庭の主婦からプロまで認知され、今や海外のプロの間にも浸透。切れ味と耐久性へのこだわりが高評価。
書画を掛軸や額で鑑賞できる形にするだけでなく、手漉き和紙と澱粉煮糊を使用し、長期保存にこだわる。
伝統的な表装技術により、襖、屏風、掛軸、巻物の仕立てを行っている。貴重な美術品修復にも、長年にわたって蓄積した独自のノウハウと高度な技術を発揮。作品に応じた最適な表具を提案し、多くの顧客の信用を集めている。伝統を守りながら、新しい時代にマッチした斬新なスタイルにも積極的に取り組んでいる。
宮崎産の最高級のさつまいもを使用し、独自の製造方法で焼き上げた「浜寺銘菓 スィートポテト」を開発。
明治42年創業の和菓子の老舗が産み出した今までなかった和菓子のスイートポテト。洋菓子のスイートポテトをヒントに昭和の初期から作り続け、多くのファンに愛されている。こだわりの素材を使用し、手作業で丁寧に作られる銘菓は、近隣の人には懐かしい味、初めての人には新しい味。堺名物として全国に広がってほしい。
硬くて切れ味がよく最高級品として知られる水焼き本焼きのプロ用高級料理包丁。また、鏡面研ぎなどの新技法を積極採用し、新旧の高い技術を融合。
世界で広く普及している角度調節ができる座椅子のリクライニングギアの開発を原点とし、先進的な家具部品を製造。
家具に使われる屈折金具のシェアは世界一。屈折・回転・昇降の3つのファンクションを応用したパーツを企画開発から製造、販売まで自社で一貫して行っている。全てオリジナル製品にこだわり、特許取得は70件を超える。操作音のしない屈折金具の新商品「サウンド・ゼロ」をはじめ、その進化はとどまるところを知らない。
堺打刃物を世界に広めるべく、製造~販売の強力なネットワークを活かした商品開発・販売戦略を展開。堺・新潟・三木の3 拠点体制で、利器工匠具の普及と新たなニーズ発掘に取り組んでいる。特筆すべきは、「OWL(オウル)」を中心とした多彩な自社ブランド。高級和包丁から農工具、ガーデニング、DIY 用品まで品揃えも幅広い。
創業以来300年余、不易流行を信念に、常に新しい香りに挑戦してきた。癒しブームの火付け役となった「アロマセラピー香シリーズ」、スギ花粉の症状を緩和する「花粉気香」、お香で花や人形をつくる「お香クラフト」、TPOを意識した「朝のお線香」「夜のお線香」など、斬新なアイデアでお香の可能性を追求している。
炭問屋として1813年(文化10年)に創業。現在は、金属熱処理加工のスペシャリストとして活躍している。金属熱処理加工業界の中でも超大型・長尺の熱処理ができるのは、関西でも数社だと言う。また、堺市美原区には自動車部品などの小物の熱処理を得意とする兄弟会社・三洋金属熱錬工業があり、相互研鑽し、連携し合える強みを持つ。