プロが認める品質のショベル・スコップを国内で唯一製造

360年以上前に打刃物問屋として創業。明治期の建設事業拡大を見通した6代目浅香久平が、1893年に日本初の国産ショベルを開発した。これを機にショベルメーカーへと事業を転換。1897年には「象」のシンボルマークを商標登録し、品質の証とした。以来1世紀以上に渡って、金象印のショベル・スコップは幾多の現場で活躍している。

浅香工業株式会社

工事用・園芸用のショベルやスコップを中心に、農具や園芸用品などを製造。創業以来「良品声なくして人を呼ぶ」をモットーに、厳選した原材料と堺の打刃物で培った熱処理などの技術、最新の設備を駆使し、高品質の製品づくりを続けてきた。過酷な現場での使用に応える優れた耐久性や機能性は、プロたちから厚い信頼を集めている。開発に際しては現場の声を直接ヒアリングし、試作品のモニタリング調査を実施。そうして生まれた製品群は、素材や形状、サイズ、用途ともに非常に豊富だ。なかにはニッチな製品もあるが、「今ではショベルを国内で製造しているのは当社だけ。必要な人がいる限りつくり続ける」という。
また、軽量化・省力化のニーズに応え、「軽労化」をコンセプトにした製品開発にも尽力。災害復興作業の負担軽減を可能にした製品が、産学官の連携により開発され、北海道新技術・新製品開発賞に輝くなど注目度も高い。少子高齢化や環境保全、防災などの社会的課題は、同社に新たな使命を示唆しているといえそうだ。

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