炉と熱を自在に操る、熱処理加工のエキスパート

炭問屋として1813年(文化10年)に創業。現在は、金属熱処理加工のスペシャリストとして活躍している。金属熱処理加工業界の中でも超大型・長尺の熱処理ができるのは、関西でも数社だと言う。また、堺市美原区には自動車部品などの小物の熱処理を得意とする兄弟会社・三洋金属熱錬工業があり、相互研鑽し、連携し合える強みを持つ。

株式会社ダイネツ

焼入、焼戻し、焼なましといった専門技術を駆使し、金属の特性や最終完成品に応じた熱処理加工をしている。工場には大量の熱処理をこなすローラーハース式連続焼入炉、多品種少量に応えるバッチ炉などの設備機器が充実。大物~小物、鉄~ステンレスと、あらゆる熱処理に対応している。工程管理、品質検査、検査器具の検査も厳格だ。自動車、建設、土木などの大手メーカーの認定工場にもなっており、検査器具の精度にまでチェックが入る厳しい審査を毎年パスしている。
大学や研究機関での熱処理に関する研究結果の実用化、大阪ガスとの技術提携による築炉の研究など、技術革新にも積極的。
高い品質を安定的に供給するため、材料調達から熱処理、機械加工まで、全工程を国内でまかなっているのも特徴的だ。2008年には「大阪府ものづくり優良企業賞2008QCD部門賞」を受賞した他、大阪府の「なにわの名工」6名、厚生労働省の「現代の名工」1名も輩出している。

企業概要