現代の名工の技術を受け継ぎ、新しい表装にも挑戦

伝統的な表装技術により、襖、屏風、掛軸、巻物の仕立てを行っている。貴重な美術品修復にも、長年にわたって蓄積した独自のノウハウと高度な技術を発揮。作品に応じた最適な表具を提案し、多くの顧客の信用を集めている。伝統を守りながら、新しい時代にマッチした斬新なスタイルにも積極的に取り組んでいる。

八上松竹堂

表装は日本が誇る伝統技術。古い書画も表装によって、見事な掛軸や襖として息を吹き返す事は多い。最近では機械による表装が増えたが、八上松竹堂ではあくまでも手漉き和紙と澱粉煮糊にこだわる。書画等は歳月が経つと痛んでくる。洋紙を用いた機械での表装では修復は効かないが、古くから伝わる技で表装しておけば、何度でも修復可能である。本物の仕事にこだわり続ける八上松竹堂には口伝の表装技術とともに、長年にわたって培ってきた独自のノウハウがある。裏打ちに使う手漉き和紙は、作品や工程に応じて最適の種類を選定し、糊は山の湧水と小麦澱粉を混ぜて煮る自家製である。先代が勲六等瑞宝章に輝いたことも八上松竹堂の高い技術の証である。近年では、タペストリーやパーティション、モダンなデザインの襖等、新感覚な作品も積極的に提案し、大阪府表具内装工芸展において大阪府知事賞を受賞している。本物にこだわりながら新しい知識とセンスを吸収し、より多くの需要を開拓している匠である。

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