『錆びない強さ』をコア技術に、被覆鉄線で社会に貢献

ワイヤの被覆技術を専門とするトワロン株式会社。ことに心線と被覆材を接着剤で完全接着させた被覆鉄線は、同社の自信とするところだ。国土交通省や各地自治体の公共工事にも採用されており、すでに800件以上の実績を持つ。2002年のFIFAワールドカップ日韓大会の折りには、各スタジアムのセキュリティーフェンスに採用された。

トワロン株式会社

鉄線に塩化ビニルやポリエステルを被覆したワイヤは、被覆材が破れて鉄線が錆びることが多かった。同社の「トワロンカラーワイヤ」は、心線と被覆材を押出し方式で接着させて空気と水分を遮断しているため被覆材自体が破れにくい。また、特殊ポリエチレンと心線を強力接着した「IRコートワイヤ」は、環境ホルモンなどの溶出もなく、環境に配慮した次世代のワイヤ。耐久性・耐衝撃性・耐候性・耐摩耗性・耐寒性に優れ、2001年には国土交通省が護岸に採用。NEXCOの立入防止柵、空港場周柵、防衛施設の立入防止柵などにも多数採用されている。
同社の技術は、大阪ものづくり優良企業賞、シマノものづくり特別賞、おおさかエコテック技術評価書などを受賞。またKANSAIモノ作り元気企業100社に選出された他、「省資源化」が評価されてゴールド・エコテックにも輝いている。今後は産学連携で研究を深め、錆びない強さ+ONEの機能を立証して社会問題解決に貢献するとともに、海外への販路拡大にも努めたい。

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