「浜寺のお餅屋さん」「諏訪森のお饅頭屋さん」として、地域の人たちから親しまれる和菓子店。毎朝、餅をつき、餡を炊く。そんな伝統と美味を守りつつ、新しい商品開発にもチャレンジしてきた。代表例が、冷凍保存ができる「アスリート餅 和ワンneチャージS」。解凍後もつき立ての食感が味わえる進化系の餅に、多くの注目が集まっている。
新商品開発のきっかけは、情報に敏感な代表者が「関西大学の研究グループがカイワレ大根から不凍タンパク質を発見」というニュースを知ったことだった。餅は白米に比べてエネルギー密度が高いためカロリーが高く、運動時のエネルギー源となる糖質を多く含んでいる。冷凍保存ができ、携帯性に優れている上に、解凍後もつき立ての食感になるなら、各地を転戦するアスリートに適しているのではないか。ここから、関西大学との共同開発がスタートした。材料や水分、不凍タンパク質の分量とバランス、浸水時間、つき具合などを科学的に分析しながら、職人の技を駆使して何度も試作。アスリートによる試食を繰り返し、「アスリート餅 和ワンneチャージS」は誕生した。共同開発はまた、職人の勘や経験の数値化という貴重な副産物をもたらしてくれた。人手不足による技の継承に悩む業界にとって、美味の根拠となるデータは心強い。現在は、これらのデータを活かし、ローリングストックを可能とする災害時に役立つ商品を開発中。杵つき餅、杵つき餡餅、季節のフルーツ大福に次ぐ、新たな人気商品をめざしている。
代表者 | 前田 昌宏 |
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所在地 | 〒592−8348 堺市西区浜寺諏訪森町中1−80−3 |
電話 | 072−261−1534 |
創業 | 1934年(昭和9 年)5 月 |
資本金 | |
従業員 | 7 名 |
URL | http://namamochi-kagetsudo.jp/ |
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