金型用特殊鋼材料の卸売業で創業。取引先の金型メーカーが廃業した際、技術と人材を引き継いで金型製造を開始した。リーマン・ショックの影響で売上が激減したことから、オリジナル製品開発に着手。以来、商社兼メーカーならではの発想と技術力で、現場の課題を解決してきた。併せて、新しい材料や事業の開拓にも注力。領域拡大に挑んでいる。
製品開発のタネは現場にあった。金型のバーナー加熱は危険を伴うだけでなく、温度管理が難しい。そんなニーズを察知して独自に開発したのが、オリジナル製品第1 号の「予熱くん」である。これは、電気式の加熱ヘッドに金型を載せ、650℃までの任意の温度で加熱や予熱を行うもの。用途に合わせてカスタマイズした後に納品している。次に開発したのが、金型の肉盛り溶
接(プラズマ溶接、IR/BLUEレーザー溶接)を自動化したロボットシステム「肉盛りくん」だ。近年はカーボンニュートラルの観点から金型の長寿命化のニーズが高まっているが、欠損部分の補修などに欠かせない肉盛り溶接を担う人材が減少。機械化が求められていた。続けて開発した、専用のオフラインティーチングソフト「特盛りくん」とともに、さらなる需要が期待され
ている。
その他、半導体製造装置用部品のフッ素樹脂成型、スポーツ用品の開発、リバースエンジニアリングなど、事業拡大にも果敢にチャレンジ。使用済みの金型を引き取ってリサイクルする取り組みにも尽力している。目指すは、金型を柱としたトータルソリューション企業だ。
代表者 | 代表取締役社長 福原 千里 |
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所在地 | 〒590−0007 堺市堺区北庄町2−2−10 |
電話 | 072−233−1525 |
創業 | 1950年5 月 |
資本金 | 3,000万円 |
従業員 | 170名 |
URL | https://www.nankaikozai.co.jp |
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