印刷製本の技を根幹に、次代を見据えて事業を拡大

1923年に図書館製本・古文書の修復業で創業。以来、手帳やノート、「フエルアルバム」に代表されるアルバム、レターケースなどの収納用品、シュレッダをはじめとする事務機器など、オフィスや家庭で欠かせない商品やサービスを提案してきた。昨今は、次代を見据えて事業を拡大。農業や発電といった異分野にも進出している。

ナカバヤシ株式会社

現在の事業領域は、印刷製本、ステーショナリー、環境オフィス、デジタルガジェット、ベビー・メディカル、発電、人材派遣など実に幅広い。中でも、WEBを介して写真集を作成できる「フエルフォトブック」や、アルバムづくりの啓蒙活動として開催しているエンドユーザー向けワークショップが好評だ。ステーショナリーでは、「スイング・ロジカルノート」などの機能性ノートの評価が高い。顧客から預かったデータを出力・加工するDPS事業は、官公庁や一般企業からの受注を中心として業績を伸ばしている。
また兵庫県養父市にある製本工場は、農業特区であることから2016年に事業会社として日本で初めて農地を取得し、閑散期を利用してニンニクを生産。島根県では工場の遊休地を活かして木質バイオマス発電を開始した。主原料は島根県産の間伐材で、林業の活性化にも貢献している。堺市の本社工場は、多彩な事業のパイロットプラント的存在であり、1956年の設立以来くの収益の柱を育てている。

企業概要