高精度のコンクリートセグメントの型枠を熟練の技で

1989年に高砂金属工業株式会社より独立。コンクリートセグメントの型枠、ブレース、炉鍋、反転機、鉄塔などの鉄鋼加工製品を製造している。なかでも、都市の地下シールドトンネルに用いられるコンクリートセグメントの型枠づくりに、優れた技術とノウハウを持つ。高精度の型枠を製造できるのは、国内でも数社足らずだと言う。

高砂建材工業株式会社

地下鉄や下水道、共同溝などのコンクリートセグメントの型枠を主力事業とし、設計から製造まで行っている。地下のトンネルを支えるコンクリートセグメントの型枠には±0.5mm以下の精度が求められる上、コンクリート管の口径が約2~15mとひじょうに大きい。1リングのシールドトンネルをつくるのに、パーツは大きく5~6分割されており、それぞれにボルト穴、シール材やコーキング材の溝といった細かな加工を施さなくてはならない。パーツの組み立ての際も、微妙な手加減、溶接量の調整などが必要なため、経験豊かな熟練工の確かな技術と勘が不可欠になる。公共事業だけでなく、民間企業の鉄鋼や設備関連へも事業を拡大するため、グループ会社の高砂機械工業株式会社(和歌山市加太)に大型五面加工機3基大型機中ぐりフライス盤1基大型5軸加工機1基を導入。より細密な金型はもとより、あらゆる金属加工に対応できる環境が整ったことで、自社ブランドの製品開発にも意欲を燃やしている。

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