高精度の技術で医療機器・測定機器の光学レンズを製造

昭和27年の創業以来、カメラレンズのパイオニアとして業界を牽引。日本初の国産カメラやオートフォーカス一眼レフカメラにも菊地光学精工のレンズが大きく貢献した。その後、大量生産品の製造拠点が海外に移ったため、主力製品を医療機器・測定機器用の光学レンズへと転換。高精度の技術で高い評価を獲得している。

菊地光学精工株式会社

医療機器、測定機器用の光学レンズを主力製品としている。月々受注する光学レンズは300種以上。一つとして同じ形のものはない。そのための治工具もちろん、設備の多くが自社仕様。そこから生み出される製品のなかでも特に技術が冴えわたるのが眼科医が使用する眼底カメラのレンズだ。高い研磨技術に加え独自の接合技術と蒸着技術を結集し、明るく鮮明な画像が得られるレンズを実現した。材料手配から研磨、ユニット組み立て、性能検査までの一貫生産も強みのひとつ。分業が常識となっている光学機器の業界では、非常に稀な存在。もうひとつの大きな特徴が『在庫』だ。受注の数より多めに製造しストックしておき、急な発注への対応や、製造ロスの軽減を実現している。平成20年には、世界天文年を記念したガリレオ望遠鏡の復元という世界的なプロジェクトに参加しレンズを製作。同社の高い技術力は世界に証明された。その技術を次世代に継承することを課題として日々切磋琢磨している。

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