1 個からの試作にも対応する柔軟性に自信

ステンレス、アルミ、鉄、真鍮、樹脂の他、チタンやインコネル、ハステロイなどの旋盤加工を手掛ける。特にステンレス加工の経験と実績は豊富で、高い精度が求められる工業用測定機器や空調機器を加工してきた。ステンレス加工が全製品の60%を占める数値に自信の高さと顧客の信頼度がうかがえる。

㈲テクノ神明

昭和30年代、知人にステンレスを勧められ加工に挑戦したのがテクノ神明の創業者だった。当時は手作業での金属加工が主流で難削材に対応する機械や工具がほとんど無かった。しかもステンレスによって加工方法が異なる為、加工品の特性に合わせた切削工具を自作した。その経験は工作機械が進化した現在でも、加工品に応じた切削用品の選定や工具作成に役立つ。その蓄積された経験が職人技と言える美しい仕上がりにつながっている。
評価を得るようになると新たな顧客が増え、取り扱う案件の幅も広がっていった。同社では1個から製造に応じるので様々な依頼が持ち込まれる。車のアルミ製ホイルキャップを受注した際は、光の向きによって七色に輝く外観を求められた。顧客の徹底した美しさへのこだわりに狼狽したが試行錯誤の結果、新たなノウハウが蓄積された。
山本社長は「難度が高い要求を実現する為に、臨機応変な対応が出来るのは小回りの利く当社ならでは」と胸を張った。

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